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項兵 学院長がスタンフォード大学で講演

2015年4月29日、項兵学院長はスタンフォード大学プロフェッショナル開発センター(Stanford Center for Professional Development)主催で、「来るべき中国の改革とそれが世界へ与えうるインパクト」と題する講演を行った。会場のジェン・スン・フアンエンジニアリングセンターにはスタンフォード大学の教職員や学生、シリコンバレーのビジネスエグゼクティブたちが集い、示唆に富む話に耳を傾けた。今回はその中から特に関心の高かった項目を抜粋してご紹介する



経済的不平等

直近のジニ係数によれば、中国はブラジルやアメリカと並んで世界で最も貧富の差が激しい国の一つとなっています。残念ながら、他のデータの中には中国は最悪レベルにあると示しているものもあります。経済格差は習近平政権が面している最大の問題であり、政府は経済成長を減速させたいと考えている要因でもあります。経済が急成長を続ければ、収入の差はより大きくなり人々の間に不満が高まるからです。

私は、社会民主主義、資本主義、新自由主義という3つの主要経済モデルの中間に収束していくと格差が縮小すると考えています。いずれかが突出すれば格差につながるので調和が大切です。

一方でイノベーションも格差の解消には欠かせません。孔子の中から私の最も好きな言葉を引用しますと「誰もが同じ夢を追えば、調和のとれた社会は望めない。それぞれ異なる夢が必要だ。」ということです。これまでの中国は同質的で低価格、つまりイノベーションではなく模倣するビジネスモデルばかりが追求される傾向にありました。各人が異なる夢を持ち、異なるペースで人生を歩み、様々な形で物事に関わる、それが多様な才能を生み出し、イノベーションへと繋がります。

項兵学院長とプロフェッショナル開発センターチュン・メイ・ジャオ中国プログラムディレクター(4月29日)


中国の経済データの正確性

以前は中国の経済データの正確性に疑問が投げかけられていました。しかし、多くの中国企業が透明性の高いデータを必要とするアメリカの株式市場に上場し、現金決済よりもオンライン決済の方が一般化している今、データはより正確になっていると思います。


中米関係

私達は違いばかりに目を向け、共通の話題について考えてきませんでした。格差問題の解決に向けて両国は協働していかなければなりません。

中国は非常に長い歴史のある国で、共産主義、封建制、資本主義、国家資本主義を経験するという壮大な"実験"をしてきたのです。

中国の王朝は概ね300年の周期で入れ替わってきましたが、通貨と権力の両方が急激に成長を遂げると体制の変化が起きることを示しています。それを考えると、今のアメリカにおける貧富の格差は体制の変化に向かっているとも考えられます。

私はアメリカが中国に学ぶことは大いにあると考えます。中国とアメリカは共にグローバル化を推進しなければなりませんし、将来的にグローバルな学習コミュニティを創立し、常に謙虚で学びつづけることが必要だと思います。長江商学院の使命の一つは中国と他国が自由でオープンな情報交換をするための橋渡し役となることです。


本記事は下記を翻訳・編集したものです。

http://english.ckgsb.edu.cn/news_content/different-dreams-%E2%80%9Cessential-future%E2%80%9D-ckgsb-dean-tells-stanford#.VZE770a3Ff1

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